2022年共通テストの簿記・会計を解いてみました。
自分が思ったより点数が取れなくて残念ですが、苦手だと認識しているところはちゃんと得点率が低く出たので、改めて勉強しておかないと。
難易度と点数を取るための対策を考えてみました。
共通テスト 簿記・会計
簿記・会計は、数IIBと同じ試験時間に行われます。
簿記・会計 解いてみた感想と点数
回答者プロフィール
●普通科高校卒から大学は工学部
●社会人になってから簿記2級を独学で取得
2022年1月に実施された共通テストの簿記・会計を解いた点数は、78点でした。
簿記は2級まで撮っているので、もう少し取れるかと思っていましたが、苦手な部分もあり高得点は取れませんでした。内訳は、大問1:28/40点、大問2:24/30点、大問3:26/30点です。
大問ごとに問題概要と対策方法を考えます。
難易度は?
難易度としては、日商簿記3級+2級の範囲が少し入る難易度です。
日商簿記2級が取れれば、共通テストの簿記・会計で高得点を狙うことができると思います。
簿記実力に対する共通テスト点数目安
●簿記3級:60〜80点
●簿記2級:80〜100点
簿記3級の範囲がほとんどのため、簿記3級相当の実力である程度の点数は見込めると思います。一部資本金や有価証券の扱い等、簿記2級の範囲が含まれるので、さらにこうt句点を目指す場合は、簿記2級の範囲まで必要になります。
大問1 理論系
会話文を読みながら、用語の問題や、仕分けの問題が出題されました。
また、仕分けの方法や試算表の名称を問う問題が出ました。
個人的に簿記の勉強は、仕分けの方法と、貸借対照表(BS)、損益計算書(PL)を作成するところをメインに覚えていたので、大問1はとても弱い部分です。
その結果、大問1から3の中でもっとも得点率が低くなりました。
仕分けや計算式だけでなく、理論の部分も合わせて覚えましょう。
大問2 複合仕訳帳制度
複合仕訳帳制度の問題で、普通仕分帳、当座預金出納帳、仕入帳、売上帳、特殊仕訳帳に別れた帳簿を読み解きます。
帳簿間の穴埋め問題が多いので、仕分け方法、各帳簿の付け方がわかると解くことができます。
大問3 決算整理、損益計算書
残高資産表の修正仕分けをして、決算仕分け、損益計算書、繰越試算表を作成する問題です。
特殊な仕分けもなく、一般的な決算の仕分けを覚えておけば問題なく解くことができます。
2022年は損益計算書を作成する問題でしたが、貸借対照表も出題される可能性もあるので、どちらが出ても解けるようにしておきましょう。
簿記・会計の対策をするには
試験範囲の対策
共通テスト用の対策ではなく、一般の日商簿記の試験対策で充分な問題でした。
日商簿記2級レベルが解ければ90点以上も狙うことができます。
特に決算仕分け、貸借対照表、損益計算書の作成はマスターしておきましょう。
高得点を狙うには、帳簿同士の関係性や、なぜそういう仕分けになるのか日本語で説明できるように覚えていきましょう。
計算ミスをしない
簿記・会計では、非常にたくさんの数字を扱います。
そのため、どうしても計算ミスや、写し間違えをしてしまいます。
自分で解いた際も、字が汚くて見間違いをして2点分落としました。
一回解いてから数字の見直しをして、計算ミスや写し間違えをしていないかは必ず確認するようにしましょう。
共通テスト簿記・会計廃止
2024年の共通テストを最後に簿記・会計は廃止される予定です。
他の科目に比べ、受験人数が少ないことが原因のようです。
簿記・会計の知識は、企業が事業を存続する上で必須なことですが、日本の学校教育上学ぶ機会はほぼないので、仕方ないですね。
共通1次試験時代の1985年に始まり、大学入試センター試験、大学入学共通テストでも続いてきた「簿記・会計」の出題が、2024年実施の共通テストを最後になくなる見通しとなった。受験者数が少ないことが理由の一つだという。
出典:朝日新聞デジタル
残り2年間の簿記・会計で高得点を取れることを祈っています。