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投資

【楽天証券】貸株のメリット・デメリット、貸株設定をして貸株金利を受け取る方法

こんにちは!

なおき(@waste_investor)です!

 

楽天証券で貸株設定をする方法を解説します。

保有している株を貸株に出すことで少額ではありますが、貸株金利を得ることができます。

設定さえきちんとしておけば、配当金や株主優待は受け取りつつ、貸株金利を受け取ることができるので、証券口座に放置している株を貸株に出すことを検討する価値はあると思います。

 

貸株とは

貸株とは、保有する株を証券会社に貸し出して、証券会社から金利をもらうことを指します。

貸し出す銘柄によって年利が決まっており、年利を元に毎日金利が加算されていき、楽天証券では月に1回貸株料として金利分を受け取ることができます。

 

投資家から貸株に出された株は、証券会社を通じて信用取引で売買されます。

証券会社は信用取引で受け取る金利分の一部を、株を貸してくれている投資家に返すという仕組みです。

 

貸株のメリット・デメリット

貸株のメリットとデメリットの確認です。

 

貸株のメリット

✔︎貸株金利を受け取ることができる

貸株金利を受け取ることができる

やはりメリットは、貸株金利を受け取ることができることです。

 

貸株中もいつでも売却することはできるので、一度貸株に出したからといって売却の時に返却手続きをする必要はありません。

基本的に1度貸株に出してしまえば、あとは放置するだけで貸株金利を受け取ることができます。

 

貸株のデメリット

✔︎証券会社の破綻で株が返却されない可能性がある

✔︎株主優待が受け取れなくなる可能性がある(設定次第)

✔︎配当金が配当金相当額として扱われる(設定次第)

証券会社の破綻で株が返却されない可能性がある

通常、証券会社を通じて個人で保有している株は、証券会社の資産とは別に管理されています(分別管理義務)。

しかし、貸株に出している株式は分別管理義務の対象外となり、証券会社が破綻した場合に返却されない可能性があります。

 

仮に貸株に出していた証券会社が破綻した場合には、証券会社に対し、株式の時価相当額の返還請求を行う債権者となります。

 

現状、大手証券会社が突然破綻するといったことは考えづらいので、そこまで気にする必要はないと思いますが、貸株をする際には覚えておきたい内容です。

 

株主優待が受け取れなくなる可能性がある(設定次第)

貸株中の株を保有する名義は、証券会社になります。

株主優待は権利確定日に株式を保有している名義人に向けて贈られるものなので、権利確定日に、自身の名義でないと株主優待を受け取ることはできません。

 

 

楽天証券では貸株をしている中でも、配当金・株主優待を受け取ることができるように、「株主優待・予想有配優先」設定というものがあります。

この設定にして貸株を行えば、当該銘柄の権利確定日前に自動で貸株が解除されます。

権利確定日の名義人は自分に戻るので、株主優待は通常通り受け取ることが可能です。

そして、権利確定日の以後は、自動で再び貸株に出されるため、また貸株金利を受けろつことができるようになります。

 

貸株が解除されている間は貸し株金利がつきませんが、株主優待を受け取りたい場合には設定しておくとよいでしょう。

 

株主優待に長期保有の制限があり、長期保有のカウントを権利確定日以外に行っている銘柄があった場合に、貸株を行なっていると長期保有の対象から外れてしまう場合があります。

長期保有銘柄はどの条件で長期保有の認定をしているか、確認してから貸株に出すようにしましょう。

 

配当金が配当金相当額として扱われる(設定次第)

貸株中の配当金は、配当金相当額として受け取ることができます。

 

通常の配当金であれば、源泉分離課税の対象で、税金は所得税15%(復興支援特別税抜)、住民税5%で済みます。

さらに、確定申告で配当控除を利用すれば、年収がおおよそ1,000万以下の場合には多少税金が還付されます。

 

しかし、配当金相当額の所得区分は雑所得となるため、総合課税の対象で収入に応じて最大税率の所得税45%までかかる可能性があります。

 

株主優待がない銘柄であっても、「株主優待・予想有配優先」設定はできるので、権利確定日には貸株を解除し、配当金は配当金として受け取るほうが安心して貸株を行うことができます。

 

貸株を行う場合は「株主優待・予想有配優先」設定が必須だと思っています。

「株主優待・予想有配優先」は楽天証券の設定なので、他証券会社を使用している場合にはそれぞれ調べてください

 

楽天証券の貸株設定

貸株の概要、メリット・デメリットを確認したところで、楽天証券での貸株設定について確認します。

 

貸株金利

貸株を行なった際にどの程度の金利を受け取ることができるかを示している値です。

 

貸株金利は、銘柄ごとに決まっています(適宜見直される)。

楽天証券の貸株金利のランキング上位銘柄はこのようになっています(2021年6月8日現在)。

引用:楽天証券

見てわかる通り、貸株金利の高い銘柄は、時価総額の小さいグロース銘柄ばかりです。

 

貸株金利が高い銘柄を狙うのではなく、投資したい銘柄がたまたま貸株金利が高かったらラッキーくらいの気持ちの方が良さそうです。

 

時価総額の大きい銘柄に関しては、貸株金利は年0.1%程度です。

楽天銀行のマネーブリッジをしている時の銀行金利が0.1%なので、株にしていてもそれと同じだけ金利を受け取ることができるのは大きいですね。

 

保有銘柄の貸株金利は、楽天証券の貸株設定画面で確認できるので、興味があれば確認して見ましょう。

 

貸株の設定方法

楽天証券では、貸株を行うためには申し込みが必要です。

PCサイトにログイン後、画面右上「マイメニュー」>「申込が必要なお取引(信用、先物・オプション、FXなど)」画面の「国内株式」>「貸株サービス」よりお申込みいただけます。(楽天証券)

 

申し込み後は貸株設定のページから、保有するどの銘柄を貸し株に出すか、「株主優待・予想有配優先」設定を行うかを、個別に選択することができます。

 

このような感じで銘柄ごとに貸し株状況を確認することができます。

引用:楽天証券

現在貸し出し中の大林組(1802)は、貸し株金利が年0.1%です。

そして貸株の設定は優待・有配優先になっています。

 

貸株設定画面で変更をクリックすると、貸出設定欄で”貸し株に出すか”、”出さないか”、株主優待・配当金自動取得欄で"金利優先"か、"優待優先"か、"優待・有配優先"かを選択することができます。

引用:楽天証券

 

優待・有配優先にしておけば、権利確定日に自動で貸株が解除されるので、配当金を配当金として、そして株主優待がある場合は株主優待を受け取ることができます。

 

貸株を行う場合は、基本的に株主優待・配当金の自動取得欄は"優待・有配優先"にしておくのが無難です。

 

毎日貸株金利がつく

上記手順に従って一度貸株の設定をしてしまえば、日割りで貸株料が計算され、加算されていきます。

引用:楽天証券

毎日金利がつくので、貸株金利がつくまで売るのを待とうなんて考えることもないですね。

日割りで貸株金利がついてくれるのはとてもありがたいです。

 

貸株まとめ

貸株の仕組み、概要と、楽天証券での設定方法について確認しました。

 

時価総額の大きい銘柄の貸株金利は年0.1%と高くはありませんが、設定さえしておけば確実に入ってくる不労所得となります。

配当金の少ない、または配当金がないような、時価総額の小さい銘柄・グロース銘柄では、貸株金利が高く設定されている銘柄もあります。

配当金がない分を貸株金利で補うのもキャッシュフローを増強する一つの手段だと思います。

 

貸株を設定するときは、楽天証券では「優待・有配優先」設定にしておくことで、株主優待を受け取ることもでき、配当金は配当金として受け取ることができます。

この設定をしておかないと、株主優待を受け取ることができなかったり、配当金相当額として処理されてしまったりします。

 

貸株を行なっている証券会社が万一破綻してしまうと、返却されない可能性が出てくるため、リスクがありますが、そのリクスが許容できるのであれば、設定することで貸株料を毎月受け取ることができるので、とてもいい制度だと思います。

 

楽天証券では、日本株は貸株に対応している銘柄が多いですが、アメリカ株は貸株に対応していません。

SBI証券では、米国株貸株サービス「カストック」を展開しているので、米国株で貸株したい場合は、現状SBI証券を使うのがベターな気がします。

 

今は配当金も株主優待ももらえる設定で、月700円程度の貸株金利をいただいています。

配当金を増やすように、貸株金利も増やしていきたい今日この頃です。

 

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